にじいろ。

関ジャニ∞とジャニーズWEST。 生まれも育ちも関東なのになぜか関西方面ばかり好きになってしまう体質。(´∀`)人(´д`・)

『白ゆき姫殺人事件』

今日は久しぶりにお休みです♪

なので、昨日は仕事帰りに『白ゆき姫殺人事件』観てきました。

極力核心部分には触れないつもりですが、これらかご覧になる方は気を付けてください。

こういうのは、好みが分かれるんでしょうか??

私はすごく面白い!と思いましたけど。

原作未読なのですが、たぶんそもそも小説が良くできているんだろうな。

ただ、そういうものをそのまま映像にしたって面白くないわけで、その点、視覚的な描写として上手いこと変換されてるんじゃないかなぁ。

そしてこのテの題材は、あまりにもヒステリックに描き過ぎると、自己主張ばかり強い自己陶酔映画になりがちですけど、全く押し付けがましくなく、淡々としていて、かつ良い意味できちんとフィクションになっていたというか、『物語』らしさを残しているというか……そういうところは中村監督っぽさなのかな?

監督はすごく理詰めの人なのかなって思いました。

理詰めだけど、人間らしい温かさがある、そういう監督な気がします。

それを支えているのが、夕子と美姫とのシーンだと思うんですが、途中までの“胸くそ悪さ”があるからこそ、あのシーンが堪らないんですよね。

私は美姫が部屋に入って直後の展開が読めた瞬間、既に泣きそうになりました。

つか実際気付いたら涙が出てました。

別に泣くシーンでもないと思うんですけどね…苦笑。

観ている側としては胸の梳く気分ですよね。

美姫だけでなく、夕子も救われるわけで、現実はこうはならなかったとしても、物語の中くらいではせめて、“いいこと”があっても良いんじゃないかと、私は思うわけです。

そして、やはり「人の記憶はねつ造される」「この人たちは本当にことを言っているのか」という台詞に表わされるように、ホントにね、ルックスとか、イメージとか、話題性とか、そんなのに踊らされちゃダメですよね。

マスコミもいろいろ問題ありますけど、受け取り手も自分の確かな感覚で情報の取捨選択をしなければいけません。

最近は「0か1か」、みたいな極端な判断しかできない人が多い気がして、世の中も人の心も、そんな単純じゃないだろうって思うんですけどねぇ。

そういえば『ゴールデンスランバー』でも、“イメージ”というのが一つのキーワードになって、同じようなテーマが描かれていましたね。

それにしても、井上真央ちゃん、キッズ・ウォーの頃は、こんな女優さんになるとは思わなかったんだけどなぁ。笑。大人になってキレイに成長したと思ったら、あんな地味で冴えない役も出来て…素晴らしいですね。

綾野剛も、見事にイケメンオーラゼロで、イマドキの浅はかな若者になってました。役者ですねー。

生瀬さんは、私には宮根さんとかぶって見えて仕方なかった。笑。

なんかあんな感じよね。ちょっとツボでした。

すごく満足でした。

面白かったです。

まだ公開して10日くらいですが、劇場がかなり小さくて、なんとも。

面白いと思うんですけどねぇ?

ところで、宣伝で散々言っていた『ゴシップエンターテインメント』というキャッチフレーズ。語呂は良いかもしれないけど、私としては、あんまり好きじゃないんですよねぇ…。

ちょっと作品を安っぽくしてしまっている気がしません??