にじいろ。

関ジャニ∞とジャニーズWEST。 生まれも育ちも関東なのになぜか関西方面ばかり好きになってしまう体質。(´∀`)人(´д`・)

『抱きしめたい-真実の物語-』

実はまだ、「世界ふしぎ発見」観れてない。爆。

もちろんWSなんて手つかず。爆爆爆。

未だ『抱きしめたい』の余韻に浸り中でした。

あ、でもエイトレンジャー2の情報はちょっと見たよ。

うん…そうか……って感じでした。

さて。

日曜日、仕事帰りにもう一度観てきました。

で、とりあえず現時点までで思ったこと。

(前半戦はネタバレしません。)

正直、一度目は公開初日だったからか、もしくは初見だったからか、とにかく勝手に緊張してて、冷静に観れる感じじゃなかったんですよねー。

でもね、2回目観て、いい作品だなって確信しました。

映画館出て、本屋に寄って、帰り際にトイレに行って…(笑)、そこで突然ふいに「ああ、明日もがんばろ」って思ったんですよね。笑。

何かわからないけど、鼓舞する感じでもなく、「つかささんみたいに強く生きよう!」みたいな大袈裟な感じでもなく、ものすごく自然発生的に、「あ、頑張ろ~」って気持ちになったんですよ。

そんな自分に気づいて、ああ、いい映画だったんだなって実感しました。

背中を押されるのとは少し違う。

上手く言えなくてもどかしいんですけど、決して押し付けがましくなく、前向きな気持ちになれる感じです。

優しく、同時に強くて頼もしい気持ちにさせられるような、なんだか不思議な気分になりました。

初見で若干違和感を感じてた部分も、二回目は何故か全然平気で、むしろステキで、しかも一回目はちょっとしか泣かなかったのに、二回目は嗚咽しそうなくらい泣いたとか何これ驚き。

で、気付いたこと。

これ…もしかしてあの予告のイメージで観ちゃダメなんじゃないかな。

ついでにあちこちでの紹介のされ方も含めて、なんかすごくミス・リードしてる気がして。

だから1回観て、これは違うんだなって気付いて、自分の中のスタンスを修正して2回目観たら、すごく良かったんです。

でも多分ほとんどの人はあのイメージで観に行くじゃないですか。

中には、「思ってたのと違う」って感じてしまう人がいるんじゃないかなって。

あの予告と、映画で本来描きたいこととの間に、少し温度差があるんような気がします。

しかも予告見てガッカリな映画ではなく、予告よりも本編の方がすごく良質な映画だったりするから困るよね、コレ。

監督の意図とは激しく違う気がするあの予告。

なんでしょうか……誰がつくったんだろう、あの予告って思いました。

本当にあんな感じの映画なら、あれでいいんですけどね。

私が心配してるのは、安っぽい泣かせる系が好きな層がこの映画を観て「物足りない」と思うんじゃないかってことと、この映画をイイと思ってくれる層は、あの予告を見て観に行こうとは思わないんじゃないかっていうね…。

ま、個人的な見解ですが…。

要するに何が言いたいかって、とりあえずどうなんだろって思ってる人にも苦手意識とか先入観とかを持たずに観て欲しいなぁって。

決して泣かせようと大袈裟に悲劇ぶってもいないし、ドラマチックな恋愛映画でもないですし。

静かに、淡々と描かれた、日常のスケールで懸命に生きる人たちの映画です。

私は二度目は大号泣したと書きましたが、いわゆる悲劇だから泣いたわけではないんです。

じゃあ何の涙なんだって言われると、上手く答えられないんですが……。

2人の空気感があまりにも普通だから…かな。

ああ、普通な幸せを手にしただけなのになって。

そう思ったら途中から涙が止まらなくなりました。

どうかエンドロールの間も、最後まで立たずに観て欲しいです。

ちなみに日曜日に行った時は、誰ひとり席を立ちませんでした。

つか結構入ってて嬉しかった。涙。

若い女の子とかカップルが多かったけど、中には年配のご夫婦なんかもいらっしゃって、それがなにより嬉しかったです。

-------------------------------------------------------->以降、内容に触れます。

今のところ一番好きなシーンは、2人の喧嘩……と言うより、一方的につかさが誤解して怒っちゃうところ。

この時の、誤解の解けた後の北川景子ちゃんのセリフがすごくいいんです。

正直、景子ちゃんってこんなに芝居巧かったっけ???ってくらい、ちょっとビックリしました。(すいませんすいません。でも褒めてます。)

気の強いつかさの、“上げた拳の下ろす先がない”みたいな感じとか、そんなつかさの態度が雅巳には愛しくて堪らないんだろうなって感じとか、2人の空気感がすごく可愛らしくて素敵なんですよね。

≪追記≫書き忘れてましたが、このシーンでの亮ちゃんの「Why?」がなかなか秀逸だと思います。

それから、雅巳がつかさをお姫様抱っこしてお店に入るところ。

周りは奇異の目で見るんですけど、雅巳は全然意に介さなくて。

向かいに座ったときの亮ちゃんの表情が素晴らしかった。

多分、この時点で雅巳は既につかさに恋をしてて、もうつかさしか見えてないんですよね。

それがあの表情に集約されてました。

とにかくすごいの、すごくいい。

國村隼さん演じる雅巳の父と、雅巳のところも好きですね。

「今の言葉だけは撤回しろよ」って台詞が堪らなかった。

あそこはその直前も、その後のちょっと気の抜けるようなところもすごくいいんです。

それにしても脇を固める俳優陣がすごく豪華で、特に雅巳の両親役の國村さんと角替和江さんが素晴らしいんですよ。

角替さん演じるお母さん、ホント大好き。

こんなお義母さんのいる家なら全然お嫁に行きたいです。笑。

回転木馬のところは映画館で見るとさらにステキでした。

ここでも窪田正孝くんがすごくいい。

窪田くんはいい役者さんだよねぇ。

私こういう役者さん大好きです。

地味にサトエリも良かったなぁ。

オバさんっぽくガサツなくらい豪快に笑うとことか、むしろ好感度高かった。

あと、劇中で亮ちゃんの口ずさむ、「矢切りの渡し」がね、すごく好き。

甘くて、切なくて。

私何気にこの歌ってるシーンが好きで、うっとりしました。

しかも一回目と二回目で、当たり前だけど全然違う。

ちゃんとシチュエーションで歌い分けてるんですよね。

雅巳と和実くんとのシーンでは、亮ちゃんがすごく素敵なパパでした。

膝に抱えて抱っこしてるところとか、本当にパパなんだよね。

遊園地に行く途中の、車のシーンも良かったな

「我愛你!」ってはしゃぐつかさがすごく可愛らしい。

回転木馬に乗れなくて、つかさを元気づけようと雅巳が逆立ちしてみせるところとかも、2人が可愛くて好き。

振り返ると余計に、幸せなシーンが多いんですよね。

死の描き方は、一瞬物足りなさを感じたのですが、二回目観た時は、すごくしっくりきました。

きっとあれくらい、あまりにも突然のことだったんでしょうね。

幸せの絶頂で、これからという時に何の前触れもなく幕が下りてしまった唐突感や、雅巳の心情を描くには、あれがベストなんだろうなって思います。

若干気になったのは、つかさが妊娠するところ。

私のすごく曖昧な記憶ですけども、確か、ドキュメンタリーで「(周囲に反対されて)“既成事実”がないと結婚できなかったんだ」というような事を仰ってた気がするんです。だから敢えて計画的に妊娠したんじゃなかったかな?

もちろん映画とドキュメンタリーは違うものだけど、映画ではそこの部分が分かりづらいんじゃないかなって。

それくらい2人の決意は固かったんだっていうのがわかる出来事なので。

そういう前提を知っていれば、確かにビデオのシーンの後の、車での雅巳の表情は“そういう決意”を感じさせなくはないかぁなって思いますが…。

元のストーリーを知らない人が、あの展開をどうとらえるのかなっていうのは、ちょっとだけ気になりました。

それにしても、今回改めて思いましたけど、やっぱり亮ちゃんって表情の芝居が抜群に素晴らしい。

本当にさ、もう、すごいの。

終盤のベッドのシーンとかもいいんですよね。

瞬きの速度とか、それに合わせて表情が変化していく感じとか、職人芸。

もはやミリ単位の芝居よね。

私、やっぱりこの人天才だと思う。←

また映画の大画面だと些細な表情の変化も見えるから余計にいいのよね。

もしかして亮ちゃんはテレビドラマより映画の方がより本領を発揮できるのかもって思いました。

ドラマも好きだけどね。

やって欲しいけど。

お金払ってでも、何度でも劇場に足を運びたくなるだけの芝居をみせてくれる役者だと思うので、そういう意味でも“映画俳優”に向いてる気がします。

亮ちゃんのお芝居、やっぱり好きです。

ただし、このところ少し気になってる事があって…。

亮ちゃん、その喋り方(←どれだよ。笑。)、クセになってないかなぁ?

台詞の処理に困ったときなのか、柄にもなく芝居っ気を出したときなのか…イマイチまだわからないんですけど、時々出てくるそれが、ちょっとクセになりつつある気がするんですよね。

私が監督なら絶対あんなセリフにOK出さないし、全力でやめさせる。

そんな安易なところに逃げないで欲しい。

…って思うところが数か所。

それ以外は本当に素晴らしいんです。

だから、あれが一過性のもので、クセにならなきゃいいなぁって思ってます。

でもね、反面、私的にものすごく嬉しかった事があって。

それは亮ちゃんの語りが格段に良くなってたこと。

すごいよ。やればできる男だよ。涙。

特別素晴らしいって域ではないけど、十分ステキと思えるレベルの語り。

滑舌も気にならないし、なんだ、どうした錦戸亮

元々芝居の勘が良い人だから、説明的ではなく、感情が乗っかる様な文章なら台詞として上手いこと捉えられるのかも。

亮ちゃんは個性的なイイ声だし、語りが上手くなったらもっと仕事の幅が広がりそうだなーなんて、ワクワクしましたよ。

まだまだ伸びシロがたくさんあります。楽しみです。

ドラマでも映画でも、また決まってくれないかなぁ。

亮ちゃんのお芝居をたくさん見たい。

上手くまとまらないですが今日はこのへんで。

明日お休みなので、また観に行ってきます♡