レビューの基本スタンス。
大変今更ですが、私のドラマやら音楽やらのレビューを書く時のスタンスを書いておこうと思います。
その都度必要に応じて追記していくと思います。
とりあえず現時点ではこんな感じ。
私は、特に音楽面において、演奏の技術とか、歌の技術とか、そんなことは良くわかりません。ぶっちゃけ譜面もよくわからん。
けれど、音楽やらお芝居などを楽しむ上で、本来そこってさほど大事じゃないと私は思っていて…。
大事なのは、実際に上手いかどうかではなく、それが聴き手や観客にとってどれほど魅力的か、ということではないかなと思うのです。
たとえば、どんなに難しいギターテクニックを披露されても、「この演奏難しいんだよ!」と言われても、音程が正確だろうが、歌唱テクニックがあろうが、大多数の一般視聴者にはそんなものは関係ないじゃないですか。
だから私は「自分、こんなに歌上手いんだゼ!」って己に酔って勝手に気持ちよくなってる自己陶酔型の歌手が大っっ嫌いです。
だからカラオケ仕分けで時々胸やけがする時がある。
演技でも同じ。
周りの芝居に合わせられないただのなりきり芝居は大嫌い。
言い方悪いですが、お前の自○行為なんて観たかねーよと思う。苦笑。
それから、
技術は所詮手段だということ。
歌で言えば音程の正確性とか、ビブラートとかしゃくりとか、
芝居で言えば滑舌とか、
楽器演奏のテクニックとか。
そういうものは、何かを表現するための武器・手法でしかないと思っています。
もちろん武器は沢山あった方が良いですが。
でも、簡単なコード進行の曲でも胸を打つ曲はあるでしょう?
複雑だからイイ曲とは思わないです。
どんなにすごい技術を持っていても、それが見る側の実感として伝わらなければ意味がない。
なにより重要なのは、武器の数ではなくて、手持ちの範囲内でどんな風にその作品(曲だったりドラマだったり)を表現していくか、ではないかな。
要はステキに聴こえるか。
聴き手がイイ気持ちになれるか。
いかにステキにその曲を届けてくれるか。
心が動かされるか。
感動したり共感したりできるか。
私は多分、そこを一番重視しているんだと思います。
詳しい人に凄さを滔々と解説していただけば、「そうなんだぁ~」と素直に関心はしますけれど、それが「マズく聞こえること」「失敗すること」への免罪符にはならない、とも思います。
そしてたとえ拙い技術でも、見る側が感動すればそれはステキなんだと思うのです。
(2014.1.23)