にじいろ。

関ジャニ∞とジャニーズWEST。 生まれも育ちも関東なのになぜか関西方面ばかり好きになってしまう体質。(´∀`)人(´д`・)

ばしゃ馬さんとビッグマウス

やっと観てきました。

ありきたりな表現かもしれないけど、良い映画、だったと思います。

劇的な展開があるような作品ではないし、何か大きなことが成し遂げられるわけではないけれど、観終わった後、不思議と爽やかな気持ちになれる映画でした。

少なくとも、もう一回くらい観たかったな、と思える作品です。

作品自体の作風ももちろんあるでしょうけど、県庁~、100回~、ばしゃ馬さん~、と、ここのところ続いた∞関連の映画ですが、お客さんの雰囲気とか年齢層がそれぞれ違っておもしろいなぁ、と思ったり。

で、昨日は若い女の子、それも、中高生的な子が多かったけど、あの子たちがこの作品を観てピンと来たのかな…?

ちょっと難しいかもしれません。

逆に、ピンときたら困るような…?苦笑。

作品自体の本筋は全然難しくないけれど、根底に流れる感情の機微とか、身にしみて感じるのは、ある程度年齢を重ねてからではないでしょうか。

この作品は、沢山の夢を追いかけて、沢山の挫折を味わって、“描いた未来”と“身の程”とのギャップに葛藤してきた大人達に観て欲しいです。

そこから感じるものは、人それぞれかなと思いますが。

一方で、若い人には、これを観てあまり現実的にならないで欲しい。

なぜなら、自分の夢に見切りをつけるのは、自分自身であるべきだから。

思うに、天童と馬淵は、誰の中にでもいるんですよね。

特に天童みたいな部分は、ある程度の若い人には絶対に持っていて欲しい。

若いうちは、自分にはスゲー才能があって、誰にも出来ないすごい事をできるって信じたって良いじゃないかと思うんです。

誰だってはじめはビッグマウスですよ。

で、一生懸命やってたら上手くいかないことも沢山あって、自分が思ってたより小さい事に気づいたり、しんどい思いもして、けど、そういう中で自分にできる事とか、フツーの生活の中に楽しさを見出す術を覚えたりするんじゃないかな。

そういうのは、大人が口で言って教えるものではないんじゃないかな、とも思ったり。

えーっと…

若干、映画自体の話じゃなくなってきている気がしますが…。

すごく印象的だったのが、

「夢を叶えるのは難しいけど、諦めるのも難しい」

ということ。

そうなんですよね。本当に。

世間では、当前ながら、頑張って夢を叶えた人たちにスポットが当たりがちですけど、その裏には何倍、何十倍も夢をあきらめた人がいる。

そういう人たちだって、スゴいんだってこと。

理想と現実の間で悩んで、勇気ある決断をしているんですよね。

現実には、映画で描かれている部分以外にも、

じゃあ、今までこれだけ人生を掛けてきて、潰しのきくような資格もスキルもなくて、どうやって稼いで生きていくんだ、とか、もっともっと、不安でいっぱいになると思う。

これまで注いできたエネルギーが、全部無駄になってしまうような気分になるかもしれないし。

でも、そんな事はないよって言いたいですよね。

形には残らなくても、懸命に追いかけた時間やエネルギーが、今の自分を作ってるんだって言えるような、そんな生き方をしたいですね。

それから、自分自身の手から離れたとしても、夢って他の頑張る誰かに託して、繋がっていくものだと、私は思います。

なんかね、そんなことを思いました。この映画を観て。

20代後半~30代くらいの人には一番身にしみる映画かもしれません。

演技面については、ヤスくんは、ふいに見せる表情が良いなぁと思いました。

生意気な天童が見せるふとした寂しさや葛藤が、一気に天童を愛すべきキャラにしてる気がしました。

終始関西弁なので、ヤスくん感がハンパ無かったですが。笑。

不器用で臆病な天童は、可愛いですよね。

「脚本書くための参考に」って聞くくだりのところとか、本当にカワイイ。

一発目、きっぱり「ない!」と言い切られて「あ…」ってなるとこなんて、しょんぼり具合が表情も仕草もサイコーでした。

応援したくなるというか……いつものヤスくんの可愛らしさとは違う種類でカワイイなぁって感じですね。

意外と一途で健気だし。笑。

それから、ヤスくんの歌声はやっぱりステキですねー。

ラララだろうがルルルだろうが(笑)、めっちゃキレイで、思わずストーリー関係なしに聴き惚れました。

それにしても、脚本や映画の批評をするようなセリフを、脚本家が書いて実際に映画の一部で描かれていると思うと、なかなかチャレンジというか、つくる側からしたらどんな気持ちなんでしょうねー。

想像すると、ちょっと面白いなって思いました。

そしてこれを作っているのは、“そういうことをちゃんと仕事に出来ている人たち”なんですよね。

なんかね、そこはすごく皮肉だなと。

ひねくれ者なもので、ついつい。

全くの余談ですが、『抱きしめたい』の宣伝も流れてました。

でっかいスクリーンで見るとますます泣けてきて、本編始まる前にすでに泣きそうになるという、ちょっとおかしなテンションで映画を観るハメに…笑。

新しいフライヤーも置いていましたよ~。

オモテは副題が加わったくらいで大きな変更はなかったですが、ウラ側が変わってたので、貰って来ました。

綺麗ですねー。

楽しみです。