たまには真面目なことも考えます。
あのー、普段書いてる事とは全く関係ないんですけど、
ちょっと気になったので、書いていいですか?
ここのところたびたびニュースなどで話題に上がる、「体罰」についてです。
これから書くことはあくまで個人的な意見ですが…、
結論から言うと、体罰に教育の効果はないと思うんですよね。
昔ちょこっとだけ心理学をかじったことがあるんですが(ホントに端っこをかじった程度なので、偉そうなことは言えませんが…)、
心理学で言うところの“学習”効果って、負の強化(=「これをしないとひどい目にあう(からやる)」みたいなこと)では効果が低かったはずです。
逆に、「これをやったら褒められる」という方が、効果的だと(うろ覚えなので、用語や正確なところはちゃんとした資料を探してください(汗))。
“強化”の方法には、もっと細かく分類があって、それによってもかなり効果が変わるので、これはものすごくざっくり大きく区分した場合、の話です。
心理学的な研究結果だというのなら、それはある程度科学的に証明されてるってことだと思うんですよね。
机上の理論がすべて現実に応用できるとは思いませんが。
ただ、ある程度実験とか統計学に基づいての結果だったはずです。
今日、某司会者の方が「昔はそういうこと(体罰)は良くあって、それで変わることもあった。そういう事を体感している世代からすれば…」というような意味合いの事をおっしゃっていたんですけども。
確かに一部そういう人はいるかもしれない。
ひっぱたかれることで目が覚める場合もあるかもしれない。
でも、その裏で“どれくらい効果がなかったケースがあったか”という事を、この人考えたことあるのかな? って思ったんですよね。
仮に、効果のあるケースが1割だったとしたら、それはどう考えても正しい方法論とは思えない。
『不良が熱血先生にぶん殴られて改心した』、みたいな一昔前の青春ドラマみたいなのって見た目に分かりやすいから目につくけど、果たしてそれがマジョリティなのかな。
実はマイノリティなんじゃないのかな。
そういう十分な考察も無しに、一方的な懐古趣味みたいな発想で、ある程度知名度のある方がそういう発言をするのって、すごい無責任じゃないでしょうか…。
その人の発言は、すごく非科学的で、キツい事を言えば、ただの勘違いです。
私、その方の事、比較的好きな方ですけど、先の発言にはちょっと「え?」ってなりました。
思うに、ひっぱたいて自分の思い通りにさせるのって、一番手っ取り早い指導方法なんですよね。
簡単ですし。わかりやすいし。
何かすごい教えてる気分になるし。
そういう指導しかできないなら、指導者としては低能だと思います。
なら、逆に私の経験で言わせていただくと、
ひっぱたかれた子供はどんどん委縮しますよ。
心を開かなくなります。
意見しなくなります。
少なくとも私はそうでした。
気合なんて入りません。
絶対に。
言われている内容が正しいか間違ってるかなんてどうでも良くて、その時間が早く過ぎて欲しい一心で、その場凌ぎで言う事きいてるだけです。
私だって、全部を否定するわけじゃなくて、もちろん、やむを得ずという場合もあるとは思いますけども…。
でも、多分、傷つくケースの方がはるかに多いんです。
そして、「昔はそれが普通だった」みたいな事を言っている限り、体罰は無くならないんじゃないのかな。
昔は普通でも、それが正しい事とは限らない。
そんな風に思います。
急に真面目な話でどうした!? って感じですが、
でもとっても気になったので、ついつい。
さ、これからお出掛けして、TV誌チェックして、ウキウキしようと思います♪